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狭心症

心臓は、ポンプのように動いて、全身に血液をおくりだし、栄養や酸素を届けています。心臓が動くときには心臓の筋肉が使われますが、この心筋にも酸素や栄養が必要になります。心筋に酸素や栄養を送る血管を冠動脈といいます。狭心症は、この冠動脈が狭くなり、心筋が酸素不足になって起こる病気です。年齢的には50歳代や60歳代に多い疾患ですが、最近は30歳代という若い世代でも狭心症を訴える方がいます。



狭心症は、広範囲な痛みが起こるという特長があります。①胸全体が締め付けられる。②胸骨の内側が広く圧迫される。③左肩から腕までが痛む。④胸の中央からのどにかけて痛くなり、さらに奥歯まで痛む。⑤胸やけがする。⑥背中全体が痛む。というものがあげられます。また、狭心症で痛みを感じるときは、大きく二つに分けられます。一つは、ふだん静かにしているときはなんでもないが、急に体を動かしたり、興奮したり、お腹いっぱいに食べたり、寒いところに出て行った直後などのときです。これを労作性狭心症といいます。もう一つは、夜、就寝中の一定時間、特に明け方に多いタイプです。冠状動脈に痙攣を起こすのが原因です。これを安静時狭心症といいます。


労作性狭心症・・・このタイプの狭心症は、動脈硬化を原因としています。動脈硬化とは、血管の弾力性がなくなり、もろくなった状態をいいます。冠動脈におきやすい動脈硬化は、特に粥状動脈硬化といいます。粥状動脈硬化は、血管の内側に、コレステロールや血栓などが沈着しアテロームというお粥のような塊ができた状態です。このアテロームがだんだん厚くなっていくと、血管の内腔が狭くなり、血管が硬く、もろくなります。粥状動脈硬化が進むと、アテロームに亀裂が生じ、そこに血小板などが集まり、新たに血栓を作ります。この血栓が血管の内腔をさらに狭めます。


安静時狭心症・・・このタイプの狭心症は、冠動脈の痙攣を多く原因とします。痙攣とは、血管が痙攣して収縮することです。この狭心症は、血管が痙攣を起こして収縮するために、血管の内腔が狭くなります。痙攣の原因は、自律神経の働きに関係があると言われています。

狭心症の症状

狭心症と漢方

漢方では、冠状動脈拡張作用のある方剤を使用します。心臓部の固定疼痛あるいは激痛に対する止痛、血小板凝集を抑制し血小板表面活性を低下させて血栓形成を抑制し、凝集した血塊を解離させ、線溶系活性を促進するなどの作用がある生薬を使用します。

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