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口内炎

口腔の粘膜に生じるさまざまな炎症性病変の総称で、そのタイプによって、カタル性(紅斑性)口内炎、水疱性口内炎、潰瘍性口内炎および壊疽性口内炎に大別されます。
★カタル性(紅斑性)口内炎 口内炎の症状としては比較的軽いタイプで、粘膜全体が赤く腫れるか、ところどころ赤い斑点ができ、刺激性の飲食物をとるとひりひりします。また唾液が粘り、口臭が強くなります。ふつうは一週間ぐらいで治ります。対症療法としては、うがいで口の中を洗浄したり、抗生物質含有の口腔用軟膏などを使用します。
★水疱性口内炎 口の粘膜に水疱ができる口内炎で、ウイルス性の病気や天疱瘡、扁平苔癬などのときにみられます。水疱は短時間で破れて潰瘍に変わったり、びらん状態になったりします。もとの病気の治療と対症療法を行います。
★潰瘍性口内炎 口の粘膜のあちこちに潰瘍ができる口内炎で、タイプによって、びらん性、不定形潰瘍性、偽膜性(白い偽膜様のものが付着する)、アフタ性(円形の潰瘍ができるもの)などに細分されます。いずれも痛みがあってしみ、高熱が出て重症感があります。対症療法としては、口の中を清潔にし、潰瘍面を軟膏でおおうなどして、刺激から保護する必要があります。
★壊疽性口内炎 最も重い口内炎で、口腔の組織を腐らせていきます。はしかや腸チフス、肺炎、白血病や、極度の栄養不足状態における細菌感染によってもみられますが、比較的まれです。
口内炎の症状
口内炎と漢方
漢方では口内炎をひきおこす基本的な病因は熱邪と考えることができます。熱邪による熱証に対しては清熱剤を使用することになりますが、熱証には実熱と虚熱があるにで、この鑑別をすることが肝要です。また、口内炎は口腔内、口唇周辺の症状ですが、臓腑との関係が深いため、臓腑を考慮した弁証論治が必要です。