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チック(チック症)

「チック(チック症)」とは、自分の意思とは関係なく無意識に体が動くといった、一種の癖のようなものです。多くの場合、電撃的な動きが繰り返し起こります。おなかや腕、脚などいろいろな場所にあらわれますが、なかでも顔に多く見られます。どの部分の動きも、緊張すればするほど、激しくなる傾向があります。
「チック」は、「運動チック」と「音声チック」の2種類があります。運動チックは、体のさまざまな部分の筋肉が無意識のうちに動くものです。具体的にはまばたきをする、首振りをする、顔すくめ、顔しかめなどの動きが現われます。音声チックは、咳、のど鳴らし、叫び声、鼻鳴らし、舌打ちなどです。
これらの症状が1ヶ所だけに現われる場合を「単純性チック」といい、数ヶ所に現われる場合を「複雑性チック」と分類します。複雑性チックの中でもいくつかの運動性チックと音声チックが同時に見られるものを「トゥレット障害」といいます。
「トゥレット障害」には、典型的という言葉は当てはまりません。症状は広範囲にわたっており、非常に軽度から重度のものまでみられます。
「口唇ジスキネジア」・・薬物性パーキンソン症候群
どのような病気か?
口唇や舌を中心に周期的に、繰り返し起こる不随意運動(自分では動かそうとしていないのに、勝手に動いてしまうこと)であり、その原因は大脳基底核の老化によるためと考えられています。そのほか、抗精神病薬、抗パーキンソン病薬、三環系抗うつ薬、消化器用薬(メトクロプラミド、スルピリドなど)の長期服用によって発症することもあります。
症状と特徴
口・舌・顔面の不随意運動であり、咀嚼様運動、口すぼめ、開口、舌の突出、舌打ち、舌捻転、口唇振戦(唇の細かな震え)、顔しかめなどの運動がみられます。本疾患は加齢によって増加するので老人によくみられます。
大手町薬局では、チックの患者さんは多く、子供さんから大人まで処方しています。漢方薬が苦手な子供さんは、1日2回で、服用しやすいように甘いものなどと共に飲んでいただいています。
チック(チック症)の症状
チック(チック症)と漢方
このようなチックおよび不随意運動に対して、漢方では、気血両虚の肝陽化風と考え、平肝熄風・補気血の方剤を使用します。小さな子供さんはご家族によると漢方薬を服用し始めて2~3日で改善が見られた報告もあります。