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てんかん

てんかんは、突然、脳の神経細胞が異常に興奮して、一時的に意識を失ったり、けいれんが現れたりする病気です。この発作的に起こる一時的な意識障害やけいれんなどを「てんかん発作」といいます。てんかん発作は、さまざまな状況で繰り返し起こります。しかし、現在は薬が進歩しているので、正しい治療を受けていれば、発作はかなり抑えられます。てんかん発作には、多くの発作型がありますが、発作の始まり方や症状によって、「全般発作」と「部分発作」に区別されます。
全般発作・・・てんかん発作が、全身的に始まるものを全般発作といいます。全般発作には、次の三つのタイプがあります。
手足をつっぱる、手足を曲げ伸ばしする。同時に意識もなくなります。
筋肉がぴくっとけいれんする。同時に意識もなくなります。
短時間(10秒程度)意識が消失します。
部分発作・・・手足のつっぱり、手足の曲げ伸ばし、筋肉のけいれんなど、てんかん発作が体の一部から始まるものを部分発作といっています。部分発作には、次の二つのタイプがあります。
単純発作・・・意識障害のないもの。
複雑発作・・・意識障害をともなうもの。
また、初めは体の一部に起きていた発作が、次第に全身に広がっていくこともあります。これを部分発作の全般化といいます。てんかん発作が起きている時間は、そう長いものではなく、10~20秒くらいです。発作のあと、脳の異常興奮が消えて、「発作後睡眠」という症状が現れ、多くの患者さんはしばらくの間眠ります。この発作後睡眠の時間を入れても、発作が起きてから1~3分くらいで意識は元に戻ります。
てんかんの症状
てんかんと漢方
漢方では、発作期を陽癇型と陰癇型に分け、陽癇型には、痰と熱邪を清解し、風と癇を鎮静させる漢方薬を使用します。また、陰癇型に対しては、温性薬で陽気を補強し、痰を除去します。気の上逆を改善し、癇を鎮静させる漢方薬を使用します。