うつ病

 







 

うつの症状

うつ病というと、一部の人だけがかかる特別な病気というイメージをもっている人もいるようですが、これは誤った認識です。うつ病は、「心のかぜ」ともいわれ、誰にでも起こりうる病気なのです。特にここ数年は、「抑うつ気分」や「意欲の減退」などを訴えて医療機関を受診する患者さんが増えており、その中でうつ病と診断される人はかなりの数に上ります。

うつ病は、心と体の疲れがきっかけとなって起こる病気です。特にストレスの多い現代社会では、心の疲れが引き金となるケースが増えています。例えば、「就職、転職、失業、引越し、離婚、配偶者・肉親などの死」などのよって、環境に変化が生じます。うつ病になりやすい素因がある場合、それがストレスとなり、うつ病を発生します。マイナスの変化だけでなく昇進、栄転、出産、進学などのように、プラスに見える変化でもストレスが生じることもあります。

うつ病になりやすい人の性格としては、まじめ、几帳面、仕事熱心、融通がきかない、お人よし、他人に気をつかいすぎる、などの特徴があります。例えば、昇進して仕事が増え、周囲の人の期待にこたえようとはりきりすぎて、うつ病を発症するといったケースがよく見られます。

うつ病は心身の病気なので、「精神症状」のほかに、「身体症状」も現れます。身体症状は、精神症状より先に現れることもあります。

★精神症状・・・「抑うつ気分」があります。また、「仕事をやる気にならない」といった「意欲の低下」や、「新聞やテレビを見る気にならない」という「興味や関心の喪失」、そのほか「思考力・判断力の低下」「不安・緊張・イライラ」などといった症状が現れます。これらの症状は、特に朝方に強く現れ、夕方に近づくにつれて軽くなるという特徴があります。

★身体症状・・・「眠りが浅く、明け方になると目が覚める」などの「睡眠障害」や「食欲不振」などの「胃腸障害」のほか、「体重減少」「性欲の低下」などといった症状が現れます。また、「頭痛・肩こり・腰痛」「だるい、疲れやすい」などの症状が現れることもあります。以上のような症状が2週間以上続く場合は、うつ病の可能性が高いと考えられます。

漢方では、抗うつ作用のある香附子、紫蘇葉、薄荷、などの生薬が配合された漢方薬を使用します。現在の患者さんは45名です。

 

 
 
 
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漢方研究三十年 管理薬剤師 黒川秀治
 
 
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