トゥレット症候群

 







 

トゥレット症候群は、チックを主症状とする神経の病気です。チックとは、「突発的、急速に、反復して起こる非律動的、常同的運動、または発声」のことです。

トゥレット症候群には、「典型的」という言葉は当てはまりません。症状は広範囲にわたっており、非常に軽度から重度のものまで見られます。しかし、軽度のものがほとんどです。

この病気には、次のような特徴があります。

@多発性(二種類以上)の運動チックと単発または多発性の音声チックが病気のある一時期にみられます。しかし、必ずしも両者が同時にみられるわけではありません。

Aチックの出現は、一日に何度も、ほとんど毎日または間欠的に一年以上見られます。

Bチックの量、頻度、型、場所や軽快・増悪といった重症度には、周期的変化が見られます。これらの症状は、時々、数週間または数か月間消失することがあります。

C発症は、普通18歳以前。この病気の原因は不明です。しかし、最近の研究によると、ドーパミンやセロトニンのようないくつかの脳内化学物質の代謝異常が関係しているという説があります。

従来、親や教師は、チックの原因が家庭や学校の環境に起因する心の問題であるという誤解から、自分を責めたり、親子関係、さらには患児・家族と教師との関係がギクシャクしてしまうことも少なくありませんでした。しかし現在では、チックのおもな原因は脳内化学物質の代謝異常が関係しており、成育環境は発症や症状の変化の誘因であると考えられてきています。

このようなチックおよび不随意運動、トゥレット症候群に対して、漢方では、気血両虚の肝陽化風と考え、平肝熄風・補気血の方剤を使用します。

 

 

 
 
 
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漢方研究三十年 管理薬剤師 黒川秀治
 
 
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