多発性硬化症

 







 

多発性硬化症(MS)は、中枢神経系の髄鞘(ずいしょう)が選択的に破壊される炎症性脱髄疾患です。髄鞘は、電線でいえば銅線を絶縁しているビニールのようなものですが、それが脱落するために、異常が現われます。この髄鞘がアレルギー性変化によって壊される病気を脱髄性疾患と呼んでいます。

中枢神経の白質は髄鞘にとみ、この髄鞘が選択的に破壊された病巣を脱髄斑といいます。多発性硬化症では、新旧の炎症性の脱髄斑が白質に多発します。古い脱髄斑は、視神経や脊髄、側脳室周囲の大脳白質によく発生します。女性にやや多く、三十歳前後の人がかかりやすいと言われています。

髄液中のIgGが増加し、T細胞異常も指摘される。免疫異常があることより髄鞘を自己抗体とする自己免疫疾患と考えられている。人種差や家族内発症があるため遺伝的因子も推定される。これにウイルス感染などの外的発病因子が関連していると考えられる。

病巣が視神経、大脳、小脳、脳幹部、脊髄などに多発するために、症状も多彩です。初めは、突然片側の目が見えなくなったり、急に物が二つに見えたり、あるいは手足の麻痺、しびれなどがあらわれます。また、歩行障害、言語障害、膀胱・直腸障害(尿意や便意を感じなくなるとか、自分の意思で排便や排尿ができなくなる)、けいれん発作、震え、筋肉痛、頭痛などで始まることもあります。数時間、時には数日は症状が増していきますが、軽いものは一週間ないし数週間で全く症状がなくなることもあります。重症のものでは、手足の麻痺、片麻痺、知覚鈍麻、視力消失、視神経萎縮(視力が悪くなり、放置すると失明する)などを残します。この病気の特徴は、このような発作を繰り返し起こすことです。発作の間隔は数ヶ月に一回くらいのものから、数年ないし十数年に一回くらいのものまで色々です。最近CTやMRI検査で病変を早く見つけられるようになり、治療にも役立ってます。

漢方としては、柴胡剤を使用する。柴胡剤の有効成分のサイコサポニンは、サプレッサーT細胞を活性化させてT細胞依存性の抗体産生を抑制する作用があり、ヒト末梢血Tリンパ球を活性化させてINF-γの産生を増強する可能性があります。

 

 

 
 
 
今までの大手町薬局の経験および症状の改善が見られた事例をお教えします。
 
 

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漢方研究三十年 管理薬剤師 黒川秀治
 
 
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