
パーキンソン氏病 |
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イギリスのパーキンソンという人によって見出された、両手足の震えと筋肉の強直をおもな症状とする原因不明の進行性の病気で、以前は振戦まひと呼ばれていました。病理学的には、黒質などの中脳・脳幹のメラニン含有神経細胞の変質・脱落とレビー小体の多発です。神経系統のうち、筋肉の運動や緊張を無意識のうちに調節している錐体外路系にある黒質でつくられるドーパミンという物質の減少によって起こることが明らかにされています。 40〜50歳ごろから徐々に発病します。手足および顔面の筋肉が突っ張り、かたくなること、また、手足のふるえ、動作が非常にのろくなること、が最も特徴的な症状です。そのほかには、自律神経症状や痴呆や精神症状を見ることもあります。 顔はまばたきが少なく、無表情、仮面様となり、手足がかたくなるために、首を少し下げ、ひざとひじを軽く曲げた特有の姿勢となってきます。手足を他動的に動かすとギギギというような強い抵抗があります。これを歯車様抵抗とか蝋様抵抗と呼んでいます。また、運動をさせると、筋肉の強直のために動作が非常にゆっくりで、歩き出そうとしてもなかなか第一歩が出ず、細かい足踏みをしてから、初めて歩き出します。歩き方は、足を床にこすにつけるようにして狭い歩幅で歩く(小刻み歩行)のが普通で、よくつんのめります。手のふるえは、親指と人差し指およびほかの指を少し曲げたまま、ちょうど丸薬を丸めるようなリズミカルに横揺れするのが特徴です。 自律神経障害では、四肢の発汗低下、顔面のあぶら顔、消化管の機能低下による便秘、血管交感神経機能低下による起立性低血圧などがあります。 神経症状としては、抑うつがあります。性格は頑固で几帳面な傾向があります。 パーキンソン病では、高頻度で骨折がみられます。姿勢反応障害に伴う転倒や症状の変動時に伴う転倒により骨折が起こりやすいのですが、骨折はさらに体を動かさないことによる骨の廃用症候群によってもおこいやすくなります。 漢方では、パーキンソン病の振戦、固縮に熄風剤を使用します。 @肝腎不足型・・・壮年と老年者に多く振せんが長期にわたって治らず、ときにめまい、耳鳴り、不眠を伴い、良く夢をみる、腰、下肢がしびれる、高齢者では健忘、ぼけ、筋肉拘束、動作の不器用などの症状が見られるときは、肝、腎を滋補し、陰液を養育し、風邪を熄(しず)める。 A気血両虚型・・・肢体の振せんが著明でかつ長引く、めまい、四肢脱力を伴い、元気がない、目がちらちらするときは、気血を補養し、風邪を熄め、絡を活発に通利させる。
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