
尋常性乾癬 |
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乾癬は、年をおって増加傾向にある、完全に治療が難しい皮膚病であります。わが国ではかってまれな病気でしたが、近年食生活の変化、特に動物性脂質をとることが多くなるにつれて、この病気が増えています。この疾患をもっている患者さまを見ると高脂血症、糖尿病、肥満などの疾患をもっている方が多いのですが、中には痩せている方もいます。欧米では人口の2%が本症の患者と言われています。乾癬には、最も一般的な尋常性乾癬、リウマチ様の関節炎を特長とする関節症性乾癬、無菌性膿疱を多発する膿疱性乾癬、小児に多く、溶連菌感染の後などに直径1cm程度の小型の乾癬病巣が多発する滴状乾癬などがあります。 この病気は厚い銀白色の鱗屑(りんせつ)がみられ、境界が鮮明な紅斑を伴っています。発生場所は頭部、髪の毛の生え際、肘頭、膝頭、臀部に良く出ます。痒みは個人差があり、ひどく痒みがある場合、まったく見られない場合、さまざまです。 乾癬の原因はまだ、はっきりとわかっていません。ただ、発症しやすい体質があることと、発症や悪化の引き金になるものがあることがわかっています。発症しやすい体質の人とは、特定のHLA(ひと白血球抗原)をもった人です。HLAは白血球(リンパ球)の血液型ともいうべきもので、それにはいろいろな種類があります。そのなかのCW−6、CW-7と呼ばれるHLAを持った人が発症しやすいのです。そうした体質の人が「風邪をひく、日光に当たりすぎる、発熱する」などが引き金となって、乾癬が発症しやすくなるのです。 このような特殊なHLAが生成されるのは、HLA生成をつかさどるHLA遺伝子に、何らかの異常が生じたためと考えられます。遺伝子の異常は、高齢になればなるほど発生しやすく、乾癬発症のピークは40〜50歳代になっています。その意味では、乾癬は一種の成人病だと考えられます。 乾癬の原因ははっきりわかっていませんが、その病態はわかっており、次の二つです。 @皮膚の表面近くにある血管が炎症を起こし、そのために皮膚の表面に紅斑が生じる。 A表皮の細胞分裂が適度に活発になり、その結果、表皮の角質が厚くなってカサブタのような皮膚片ができる。 乾癬は、中国では、銀屑病と称され、一般に衛気営血弁証で血分に熱があると考えられ、血熱を改善する清熱涼血剤がよく使用されます。 大手町薬局では、この疾患は得意の分野です。尋常性乾癬の患者さんは、現在1419名(服薬を中止した人を含む)です。
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