
肺気腫 |
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肺胞は、0.1〜0.2mmの小さな袋で、左右あわせて3億〜5億個あるといわれる。肺胞と肺胞の間を仕切る壁は、若いうちは弾力があって、呼吸をスムーズに行うために機能するのですが、年を重ねると共に弾力性が失われていく。そして、何らかの原因で、肺胞を仕切っている壁が破壊され、隣り合った肺胞同士がくっついて、大きな気腔ができることがあります。弾力がなくなり、伸びきったゴム風船のようになった肺胞は、十分なガス交換ができなくなります。このような状態を「肺気腫」といいます。 原因についてはまだまだわからないことが多いのですが、、肺胞がなんらかの障害を受け、こわれやすい状態になり、体内の酸素が少なくなり、炭酸ガスは吐き出せなくなりたまていく。最初は息切れがし、症状が進行すると、用をたしたり、着替えをするにも息苦しくなります。 肺胞をこわすおもな原因はタバコの煙です。肺胞は1日に約一万リットルもの空気の出し入れをしますが、さまざまな刺激によって生じる炎症から肺胞が壊されないように、炎症細胞が出す酵素(エラスターゼなど)に対する防御物質(アンチエステラーゼ)をもっています。しかし、長年の喫煙の刺激によって、絶えずエステラーゼが出され続けることによって、防御物質では防ぐことができず、少しずつ肺胞がこわされ、ついに肺気腫となります。 呼吸細気管支を中心に肺胞壁が壊れる場合と、肺胞壁全体がこわれる場合があります。喫煙による肺気腫のほとんどは前者です。息切れの程度は、肺気腫の進行状況によって異なりますが、最初は階段を昇る際に息が苦しくなる程度です。それがしだいに呼吸困難へと進み、日常生活にも支障をきたすようになります。肺の弾力がないため、息を吸うときは苦しくありませんが、息を吐くときに苦しく感じます。 喘息との違いは、ぜんそくが息切れが発作性で、発作の無いときは調子が良いのに対して肺気腫は、持続的に、ずっと息苦しく、合間に症状が良くなるときがない。動けば必ずさらに苦しくなることです。 漢方では、肺気腫が気管支炎の合併を伴っている場合が多く、痰などを排出し、呼吸を少しでも楽になるように、開肺化痰の方剤を使用し、気道内の分泌物を排除し・炎症性の刺激を少なくします。また、気管支を広げる、痙攣を抑える生薬を使用します。現在服用している方は、「漢方薬を服用するようになって呼吸が楽になった」と言っていただいています。
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