肝臓がん

 







 

肝臓

 肝臓がんは最近増える傾向にあり、特に50〜60歳代の男性に多く見られます。肝臓がんには、肝臓自体にがん細胞が発生する「原発性肝がん」と胃がんや大腸がんなどほかの臓器のがんが肝臓に転移した「転移性肝がん」とがあります。

●慢性肝炎や肝硬変からがんに移行する

原発性肝がんは、慢性肝炎→肝硬変→肝臓がんという経過で発症することが多く、肝臓がんの患者さんの85〜90%の人はこのような経過をたどっています。そのため、慢性肝炎や肝硬変を治療中の人はがんが発生していないか、血液検査、画像検査、組織検査などで定期的に調べる必要があります。

 血液検査・・・肝機能を調べる一般的な検査のほかに、「腫瘍マーカー」の値を調べます。腫瘍マーカーとは、腫瘍があると血液中に増える物質です。肝臓の腫瘍マーカーにはAFPやPIVKA-U(フィブカーツウー)ガあります。

●がんの進行度

 治療の際には、がんの大きさ、数が問題となります。あまり大きなものや、小さくても3〜4個あるときは手術できない場合があります。また、がんが肝臓のどこにあるあるかも問題になります。大きな血管ののすぐそばにあると、手術による出血も多く、切除する際にがん細胞が血流にのって転移する可能性もあるため、手術ができないこともあります。

●肝臓の予備能力

 肝臓は、健康な状態では、約70%の切除にも耐えられます。普段は予備能力としてかなり力を温存しているのです。ところが、慢性肝炎や肝硬変になると、予備能力が大幅に低下している場合は、できるだけ肝臓に負担の少ない治療法を選択します。

 大手町薬局では、肝臓がんの患者さまが多く、ほとんどの方が、手術のできない大きながんや、がんの数が多い方や肺や他の場所に転移している方です。漢方としては、瘀毒不化型に対しては、瘀血を取り除き、毒邪を清解する、また、結塊を消散させる漢方薬を使用します。熱毒蘊結型に対しては、熱毒を清解し、肝火を退散させ、胆汁を通利させる漢方薬を使用します。また、邪実体虚型に対しては生気を強化し、病邪を駆除する漢方を使用します。

 

 

 

 
 
 
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漢方研究三十年 管理薬剤師 黒川秀治
 
 
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