大腸がん

 







 

大腸のイメージ

 日本では大腸がんは非常に増えており、2015年には、胃がんや肺がんを抜いて、日本人に最も多く見られるがんになると予想されています。大腸がんが増加している最大の原因には、食生活の欧米化が考えられています。近年になって、日本人は動物性の脂肪やたんぱく質をたくさんとるようになりました。また、野菜や穀物類などの植物繊維の摂取量が減少し、日本人の食生活全体が欧米化しています。このような食生活の変化が、大腸がんの増加をもたらしているのではないか、と考えられているのです。また、遺伝的な要因もあると言われていますが、はっきりしたことはわかっていません。環境的な要因としては、家族では、似たような食生活を送っているため、家族の中で大腸がんになった人がいれば注意が必要であるといえるでしょう。

 大腸がんの三大症状といわれるのが、血便、腹痛、便秘の異常です。ただし、腹痛や便秘の異常は、ふだんから起こりやすい症状ですから、最も重要な症状は血便といえます。血便が出るのは、がんができると、便が大腸を通過するときに、がんの病巣部とこすれて出血するためです。しかし、大腸がんができた部位によって、血便がはっきり確認できる場合とできない場合があります。例えば、がんが肛門に近い直腸やS状結腸にできた場合は、便に血液が混じっているのがはっきり確認できます。ところが、がんが、大腸の奥のほうの上行結腸や横行結腸などにできている場合は、血液が便と混ざり合っているため、肉眼で見分けるのが難しくなります。また、「痔」になった場合も、血便がでるため、大腸がんと間違えやすいものです。ただし、痔の血便と大腸がんの血便は、多少異なります。痔の場合は出血量が多く、鮮血が出ます。時には、下着やトイレットペーパーに真っ赤な血液が付くこともあります。一方、大腸がんの場合は出血の量が少なく、便に血が筋のように付いていたり、便が少し黒っぽいという形で現れることが多いのです。

 早期がんと進行がん・・・大腸がんの壁は内側から粘膜固有層、粘膜筋板、粘膜下層、固有筋層、漿膜下層、漿膜など、幾つもの層に分かれています。このうち、がんが粘膜固有層から粘膜下層までにとどまっているものを早期がんといい、粘膜下層を越えると進行がんといいます。ただし、早期がんでも、粘膜下層にまで広がったものは、リンパ節などへ転移している可能性もあります。

 大腸がんの治療のために使用する多数の抗腫瘍剤には程度不等の骨髄抑制を起こします。また、使用量の増加に従い赤血球、白血球、血小板の抑制が現れます。それを改善する漢方薬を服用することで免疫力や体力が高まります。

 

 

 

 
 
 
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