男性更年期障害

 







 

男性更年期障害は、年齢とともに男性ホルモン(テストステロン)の分泌が低下することで起こります。その仕組みは女性の更年期障害が女性ホルモンの低下で起こるのと同じです。主な症状は、ほてりや発汗、疲労感など身体的症状、集中力の低下や不安感、抑うつ感などの精神・心理的な症状であり、男性には性欲の減退や勃起障害などの性的な症状もみられます。

男性ホルモンは、性器の機能を維持する働きのほか、ストレスに抵抗する働きも持っています。男性ホルモンの分泌量は、年齢とともに低下しますが、加齢による生理的な範囲を超えて分泌量が低下すると、更年期障害が起こりやすくなります。障害が起こりやすいタイプは一般に、いつも100%をめざす完璧主義、競争心が旺盛といったタイプや、几帳面な性格の人です。男性ホルモンの低下が著しい場合にはテストステロン補充療法が行われます。うつ症状を伴う患者さんには、家族の協力や、人生後半の過ごし方を見直す機会ともなるようです。

漢方では、更年期障害のさまざまな症状の原因として、「気」の失調を重要視します。多少のストレスがかかっても、「気」の量や流れがたもたれていれば問題はありません。しかし、性格的な要因や男性ホルモンが大幅に低下することなどが重なると、「気」の失調がおこりやすくなり、更年期の症状が現れやすくなります。「気」の失調には、気虚、気滞、気逆の三種があり、「気」の状態に合わせた漢方薬で改善します。気虚:「気」の量が不足した状態で、全身的な機能低下による一連の症候、気力の低下、疲労感などが顕れます。この場合には、四君子湯を基本とした処方で「気」の作用の不足を補います。気滞:「気」の流れが悪く停滞した状態で、気分が落ち込んだり、のどや胸に何かがつかえたような苦悶感があったりします。また本来「下降」するべきものが「上逆」する場合を特に「気逆」と称し、発作性の頭痛があったり、些細なことに気が動転しやすいという特徴があります。気滞には理気法を用います。代表処方は香蘇散、二陳湯などで、「気」の巡りを良くする生薬で構成されています。

 

 

 
 
 
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